日本の蒸留酒 焼酎
製法による分類
ひと口に焼酎といっても、種類も実に様々。焼酎は、製法によってまず大きく二つに分けられます。その2つの製法とは、連続式蒸留と単式蒸留。前者の連続式蒸留で造られる焼酎は、酒税法によって「連続式蒸留焼酎」(旧焼酎甲類:2006年5月1日酒税法改正以前)と定められています。粗留アルコールを原料とし、アルコール度36度未満のもので、ほぼ完全にエチルアルコール以外の揮発成分を取り除くため、無味無臭な仕上がりとなります。一方で後者の単式蒸留は、焼酎の昔ながらの製法で造られています。
原材料による分類
原材料は穀類など、麹は主として白麹と黄麹を使用し、最近では黒麹も増えています。
アルコール度45度以下のものをいいます。この方式で造られた焼酎のみが「本格焼酎」(旧焼酎乙類)と称することが許されています。伝統的な手法を用いているため、産地や原材料の違いから生じる独特の味や香りが楽しめるのが特長です。さらに、この単式蒸留焼酎の中でも、特に黒麹を使った沖縄の焼酎だけに、「泡盛」という特別な呼称が与えられています。なお、いわゆる甲類焼酎に本格焼酎を原酒として混和した混和焼酎と呼ばれるものもありますが、どちらの量が多いかで、甲乙混和焼酎、乙甲混和焼酎と呼び名も変わります。